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畑・釣り・読書、暮らしあれこれ

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茨城県旧大洋村に月3〜4回通っての菜園生活に終止符を打ちましたが、いまも退職者仲間での野菜作りを続けています。菜園のこと釣りや歴史散歩を中心に、82歳になり鈍くなってきた感性を呼び起こしながらこのブログを続けるつもりです。

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「ホハレ峠」を読む

「ホハレ峠」を読む_e0019686_10495096.png副題 ダムに沈んだ徳山村百年の軌跡
著者 大西暢夫(フリーカメラマン)
出版 彩流社(2020年4月28日第1刷、同8月15日第3刷)

 日本最大のダムに沈んだ岐阜県徳山村最奥の集落に、一人暮らし続けた女性、廣瀬ゆきえさん(93歳)が2013年8月1日に死亡。著者大西さんは30年来徳山村に関わり、ゆきえさんの生のあかし、そしてその村や集落を見つめてきた。その軌跡を求めて北海道ニセコ地域にも頻繁に足を運ぶ。
 その中でダム建設とは何か、村がなくなるということの意味は何かを鋭く問いかける。そして、最後にゆきえさんや夫の司さんの言葉を掲げる。
「金の変えたらすべてが終わりやな」
「ここは国の土地でもなんでもないんや。自分たちの祖先や村の人たちがずっと昔から育て上げてきた、わしらの土地なんぞ」
「先祖の土地はすっかりこと、食いつぶしてしまったんや」





by sm-116 | 2021-03-12 11:13 | 読書 | Trackback | Comments(0)

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